犬の瞬膜腺脱出(チェリーアイ)の手術

犬の瞬膜腺の脱出は、その見た目からチェリーアイと呼ばれています。瞬膜とは、目の内側に隠れている薄い膜です。瞬膜腺は、その膜の根元にある分泌腺で、通常では外から認められません。つまり、チェリーアイは、この瞬膜腺が脱出している状態です。

下の症例は、生後4ヵ月のメスのイングリッシュ・ブルドックです。犬の左目の内側が赤く膨らんでいるのがわかります。これが脱出している瞬膜腺です。いわゆる、チェリーアイです。初診時Ⅱ

この症例は、すぐに手術をすることになりました。手術では、瞬膜腺が外に飛び出さないようにする作業となります。手術直後では、瞬膜腺の脱出は認められないものの、瞬膜が外に押し出されていました。下の写真は手術1週間後の写真です。手術1週間後

次の写真が、手術より1年半後の写真です。殆ど左右の違いがないのが解ります。しかし、時折脱出してしまうことがあるそうで、その時は容易に戻ると報告を受けました。日常生活に支障がない程度なので問題ありませんが、より研鑽が必要であると思いました。

チェリーアイ・手術1年半後