ウサギの骨折手術

今回は、ウサギの骨折手術です。骨折部位は、ひざ下の下腿骨(脛骨)と腓骨でした。このウサギの年齢は5か月齢です。手術前も食欲や元気はありました。ただ、骨折部位をバリカンで確認してみると割れた骨の一部が皮膚の表面から突き出そうでしたので急きょ、手術になりました。

下の写真は、骨折部の写真です。

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次が手術前の動画です。骨折している足(バリカンで毛を刈っている足)の先がブラブラしているのが解ります。実際は、足は腫れていて内出血のため暗赤色になっています。

次に骨折手術後の写真です。手術は骨折受傷4日後におこないました。骨折部周囲には、血液凝固塊が目立ちました。手術は、太めのピンを順行性に内側膝下から骨折部へ入れました。骨折片は4個くらいあり、大きな骨片をワイヤーで固定しました。M1460003

手術翌日からは、骨が安定したため足の不安定な状態は改善されました。次の動画は、手術後8日目の様子です。すっかり、足に負重することができ、立ち上がるまでに改善しています。ただし、この時点では若干の患肢の負重の低下が認められます。

手術18日後の動画です。骨折した足の腫れや内出血などはなく、肢をしっかり負重しています。手術3週間後に退院することになりました。