猫の誤飲と催吐処置の印象
猫で認められる誤飲は多いような少ないような感覚を持っています。猫の場合、実際に当院で催吐処置を行うことが少ないからかもしれません。猫の誤飲は通常、普段から紐状物やゴム製品などへの嗜好性があり、生後3か月齢の猫でも誤飲により腸閉塞を起こし開腹して取除いた経験があります。そして、飼主さんも常日頃から大変苦労されている印象です。絶対に間違いがないように十分に気を付けていても、何故か何処からか?持って来て誤飲してしまうのでしょう。
誤飲物
猫の誤飲物として、縫糸のような細い糸から太い紐まで様々な太さの糸状物が多く見受けられる他、ゴム製品、特にビーチサンダルやゴム製マットの一部、耳栓などを誤飲して腸閉塞を起こすケースが多い印象です。他には女性の髪を束ねるヘアバンドなどでしょうか?
猫の催吐処置の難しさ
犬の誤飲と異なる点は、飼主さんが誤飲の現場を見て来院するよりも腸閉塞になった時点で来院するケースが多い印象です。さらに、当院で猫の催吐処置を麻酔注射薬で行っています。ただし、催吐する確率もほぼ98%に近い犬に比べてかなり低く、凡そ催吐する確率は40%ぐらいです。つまり、嘔吐せずに鎮静状態になってしまう確率の方が高いと言えます。これが、猫の催吐処置の難しさと言えます。
結論
以上の様な注意事項を飼主さんへお伝えした後に催吐処置を行いますが、誤飲した直後の場合には、猫が催吐しなくても内視鏡などで摘出できそうな場合は、内視鏡などの設備のある動物病院を受診することをお勧めしています。ただし、当院では腸閉塞になってから来院するケースの方が圧倒的に多く外科的に摘出することが殆どです。