2026年7月によく見られた「足を上げっぱなしにしています。」

こんにちは、谷村です。今回は2026年7月によく見られた主訴をテーマに挙げてみました。これは新しい「主訴」で多く来院した内容です。それは「足を上げっぱなしにしている。」という主訴でした。これはすべて犬が対象で、前足や後足は関係ありません。かつ、足裏には殆ど変化を認めなかった点、足を上げっぱなしになる前に散歩に行っている点が共通しています。

case 1

飼主が「毛虫に刺された後から足を上げっぱなしにしています。」と話されるので、「毛虫は見たのですか?」と聞くと「毛虫は見ていません。」と答えます。本当に毛虫に刺されたのだろうか?と疑問を持ちます。毛虫は春先から秋口にかけて発生すると記載されています。普段目にすることが多い毛虫の内、毒を持つ割合は少ないことが記載されています。ますます、毛虫に刺されたのだろうか?という疑問が残ります。

case 2

飼主が「散歩をして帰宅した後、肢を上げっぱなしにしています。」と話されるので、肢の裏を見ると、やや肉球と指球の間が微妙に赤く、指球の縁が極軽度に腫脹していました。

 

他にも似たり寄ったり主訴と所見が多くありました。主訴だけ聞くと、整形学的な話かな?と思ってしまいます。しかし、整形学的な話はありませんでした。いづれのケースも、原因は特定できませんが、何らかの肢裏に刺激・疼痛があり足を挙上していたと推察されます。足の挙上は整形疾患よりもしっかり挙げているいるように見えました。

結論

色々と考えてみましたが、接触性による刺激があったため疼痛があるのかな?と考えました。皮膚あるいは肉球には病変が殆ど出ていないことから皮膚炎と言えませんが、刺激が持続的に存在しているから疼痛を示し、肢の挙上という結果につながると判断しました。

経過

いづれの症例も1回の来院でその後の来院がないので、経過良好と判断しています。

 

 

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