犬の臍ヘルニアについて

臍ヘルニアは、通常胎生期にある臍輪の開口部が出生時に閉鎖して臍部の臍部の瘢痕として残ころ、開口したままの状態です。原因は明らかになっていませんが、多くは遺伝性であることが知られ先天性がほとんどのようです。

ここで紹介する症例も家に迎えたときにはすでに臍ヘルニアの説明を受けていたとことでした。つまり、犬のお臍を見たとき少し盛り上がっているから直ぐにわかります。この盛り上がりは、腹腔内の脂肪が臍部から皮下に出ているためです。もちろん、開口部が大きければ腸などの臓器が出てしまうことになります。つぎの写真は手術直後の状態です。

今回は去勢手術と一緒に臍ヘルニアも閉じることにしました。手術は奇麗に臍ヘルニア輪を確認して開口部を閉じる作業です。いつも通り1週間後に抜糸をして終了です。つぎの写真は退院時にはシールを貼って帰宅します。

つぎの写真は抜糸後の写真です。これで終了です。