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犬・停留精巣(陰睾)の去勢手術

今回は、陰嚢内に精巣が下降していない停留精巣の去勢手術です。勿論、雄犬に限ることのお話しです。精巣が、出生後にお腹から陰嚢内に下降せずにお腹の中に留まってしまったり、お腹から出たが陰嚢まで行かずに途中で止まってしまった状態の精巣を停留精巣(陰睾)と呼びます。それが、両方の精巣に起こったり、片方の精巣に起こったりします。 精巣が陰嚢内に下りずに、体内に停留して高温条件下では精巣腫瘍の発生率が高くなることが知られています。

今回の症例は、6か月の柴犬です。陰嚢内には、1つしか精巣を確認できません。

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停留精巣はペニスの横に存在していました。次の写真は停留精巣を確認しているところで、ペニスの横にありました。このため、切開部位は下の写真の様に2か所になりました。

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手術後は、6日間の投薬と抜糸までのエリザベスカラー着用をお願いして帰宅しました。1週間後に抜糸になります。

 

 

犬の精巣腫瘍摘出手術

飼主のみなさま、こんにちは。今回は精巣腫瘍摘出です。一般的には去勢手術ですが、正常な精巣ではありません。つまり、取除いた精巣を病理組織診断して腫瘍なのか?炎症なのか?他に変化が起きているのか?はっきりします。今回は結果が確認されているので精巣腫瘍とさせて頂いております。

今回の症例は、11歳、雄の柴犬です。フィラリア予防シーズンということで来院した時に、身体検査を同時に行うわけですが、この際に左右の精巣の大きさが異なることに気付きました。総合的に精巣腫瘍の可能性が高いため手術することになりました。写真は、精巣を摘出する前の陰嚢の写真です。精巣は左右1個づつありますが、画面右側の精巣が大きくなっているのが解ります。

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次の写真が、摘出した精巣です。画面右側の精巣の一部(棒で示している部位)が、暗赤色を呈して血管構造が不明瞭になっているのがわかります。どのような変化が起こっているのか?病理組織検査をすることになります。犬の精巣腫瘍は主にセルトリ細胞腫 間質細胞腫(ライディッヒ)精上皮腫の3種類の腫瘍が殆どです。その発生率は高齢になるにつれ高くなることが知られています。診断時の平均年齢は9-11歳ですが、停留精巣(陰睾)の腫瘍では、より若い傾向にあることが知られています。

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11歳でしたが、意外と手術後は元気があり、次の動画は術後5時間後の状態です。念のため、翌日退院することになりました。化膿止めを投薬して終了となりました。

今回、改めて身体検査の重要性を再認識しました。フィラリアや混合ワクチン接種などは、特に症状がなければ、何気ない理由で動物病院に行きますが、そこで普段の何気ない日頃の疑問を質問したり、身体検査をすることで早めに病気に気付き治療を開始できる機会になっています。本当に基本の身体検査が重要です。

 

 

次の症例は、9歳のコーギーの雄です。主訴は、血尿と睾丸を痛がり、舐めているという主訴でした。身体検査にて、睾丸を触診すると精巣(睾丸)の大きさが異なり、その表面が凸凹になっているのが解りました。少し触れるだけで、やはり異様に痛みがあるようでした。総合的に、精巣腫瘍の可能性が高いために両側共に精巣を切除することになりました。

手術前には胸部のレントゲン写真と血液検査、尿検査を行いました。

下の写真は、手術前の写真です。表層の一部が傷がついているのが解ります。この部分を自分で気にして噛んでしまったと思われます。この傷から出血して尿と混ざり、血尿に見えたと推察されました。

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次の写真が、切除した精巣です。表面が全体的に凸凹となっているのが解ります。M2190013

次が手術後の写真です。特別なことはありませんが、抜糸の必要はありません。M2190007

次の動画は手術終了後の動画です。非常に元気が良いですね。

しかし、この症例は、手術前の血液検査では異常のなかった腎臓の数値が、手術後の血液検査では正常値から逸脱して上昇していました。つまり、麻酔により慢性腎不全が顕在化した状態となりました。その後、静脈点滴を行い症状と血液検査の数値は落着き、翌日に退院されました。

今回も手術前の検査が、非常に重要であると再認識させられました。

次の症例は数年前から精巣腫瘍であることは認識していましたが、年齢や他の疾患などもあり手術に踏み切れませんでした。ただ調子が良く、腫瘍の巨大化のため、歩行がしずらくなったため手術を希望するに至りました。次の写真が手術前の状態です。確かに重そうで歩行しにくそうですね。

2~3年間の間に優に5倍の大きさになっており、その表面は触診にて凹凸が触れます。さらに水腫を伴っていたので大きさや重さが増しているのが推察されました。実際に切除した精巣です。右の正常な大きさの精巣に比べてかなり大きく、表面が凸凹しているのがわかりますね。

定法通り、血液検査などの術前検査を行い手術することになりました。

 

皮膚疾患の検査・治療切除

この症例はパピヨンの避妊メス、11歳です。少し前より体全体に痒みを示して、夜も眠れていないなどの症状で来院されました。当初、内科治療で体全体の痒みは落着きましたが、尾根部だけは内科治療では良くなりませんでした。下の写真の様に潰瘍が認められます。M1780003

そこで、飼主さんと相談して外科的に同部位を全体的に切除することになりました。目的は病変部の組織を取除くこと、同部位の病理組織診断をすること、培養検査を行うことです。ただし、デメリットもあります。最大のデメリットは、他の体表の部位と異なり尾の皮膚は余裕がないため、切除部位を大きく空けたまま終了することになります。つまり、傷が塞がるまで時間と管理が必要になります。下の写真は、手術終了直後の患部です。

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次の写真が手術17日後の写真です。徐々にですが、傷口が小さくなっているのがわかります。手術17日後

次の動画が手術28日後の状態です。殆ど傷口は塞がっています、瘢痕部の脱毛は認めますが問題ありません。また、当初、患部を気にしている様子もないので治療を終了しました。

次の写真は手術7か月後の状態です。全く分からない状態です。しかし、皮膚をかき分けてみると瘢痕形成部位は確認されます。現時点では、全く痒みもありません。M2130002

犬の瞬膜腺脱出(チェリーアイ)の手術

犬の瞬膜腺の脱出は、その見た目からチェリーアイと呼ばれています。瞬膜とは、目の内側に隠れている薄い膜です。瞬膜腺は、その膜の根元にある分泌腺で、通常では外から認められません。つまり、チェリーアイは、この瞬膜腺が脱出している状態です。

下の症例は、生後4ヵ月のメスのイングリッシュ・ブルドックです。犬の左目の内側が赤く膨らんでいるのがわかります。これが脱出している瞬膜腺です。いわゆる、チェリーアイです。初診時Ⅱ

この症例は、すぐに手術をすることになりました。手術では、瞬膜腺が外に飛び出さないようにする作業となります。手術直後では、瞬膜腺の脱出は認められないものの、瞬膜が外に押し出されていました。下の写真は手術1週間後の写真です。手術1週間後

次の写真が、手術より1年半後の写真です。殆ど左右の違いがないのが解ります。しかし、時折脱出してしまうことがあるそうで、その時は容易に戻ると報告を受けました。日常生活に支障がない程度なので問題ありませんが、より研鑽が必要であると思いました。

チェリーアイ・手術1年半後

 

 

猫の精巣捻転の手術

猫の精巣捻転も珍しい病気だと思われます。元気や食欲が無くなるなどの症状はありません。ただ、捻転している側の精巣が血液のうっ血により正常側の精巣よりも腫大している点が外貌よりわかる変化でした。

これが正常の精巣の写真です。通常の精巣は、左右均等で肌色から淡いピンク色を呈しています。

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次が捻転した精巣の写真です。写真では途中から捻じれているの解ります。捻じれている部分から暗赤色を呈していてます。捻転後の経過時間が長いものは切除するのが良いと思われます。捻転経過が長い症例では、血液のうっ滞により解剖構造が正常と比較して解りにくいので注意が必要です。

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手術後は、特に感染が起きていなければ去勢手術と変わりません。

犬の会陰ヘルニア手術

はじめに

今回は、犬の会陰ヘルニア手術です。                            先ずは「会陰」?ですが、会陰とは、大まかにはお尻周囲の部分を指します。会陰ヘルニアは、この部分において直腸(大腸)を囲う筋肉が薄く、筋肉間の結合が離れてしまうため主に直腸が筋肉の間から飛出してしまう病気です。 原因は精巣から放出するホルモンが、会陰部周囲の筋肉に作用していることが知られていますので、未去勢の雄犬に多く認めます。直腸が筋肉の間から飛出して悪いの?と思う飼主さんもいると思いますが、この状態になるとスムーズに排便が出来なくなります。飛出した部分に便が溜ってしまい、さらに周囲の筋肉に便を送りだす力がありません。

ヘルニア孔より脱出する臓器について

上述した様に会陰ヘルニアは筋肉の萎縮や劣化により発生し、脱出する臓器は直腸が最も多いのですが、稀に膀胱や小腸なども脱出することがあります。

分類について

分類ですが、これを決めるのはどの筋肉と筋肉の間から臓器が逸脱したか?により決まります。次の症例では、外肛門括約筋と内閉鎖筋の間から直腸が脱出していました。次の写真は手術直後の写真ですが、切開線が直腸の真下を越えているのが解かります。

内閉鎖筋は下の方に位置しているため、切開線が肛門の脇から下の方に位置しています。次は手術後の退院前の動画です。特に変わりないのですが、割と元気が良いのが解かります。

次の動画は手術10日後の抜糸時の状態です。意外と発毛が早く傷口も分かりにくくなり奇麗になっています。エリザベスカラーも外れて、排便もスムーズに出るようになったとのことです。

会陰ヘルニア発症から経過が長い症例と合併症について

下の写真は、9歳、未去勢の雄のダックスフンドです。左側の会陰ヘルニアでお尻の左側が盛上がっていますね。この盛り上がりは、溜まってしまった便で、触ると固くなっています。やはり、この症例も排便できず、食欲がないという主訴で来院しました。

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手術は全身麻酔にて、精巣を摘出した後(去勢)に、希薄した筋肉同士をくっつける作業となります。この症例も無事に手術は終わりましたが、手術直後に肛門から脱腸(直腸脱:肛門よりの直腸粘膜の脱出)を起こしましたが、何とか当日までに直腸脱は改善しました。

手術9日後に抜糸の時の写真です。手術前に比べて、左側と右側に違いは認められません。勿論、その後の直腸脱も起きていません。

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現在では、排便がスムーズになり、以前にもまして食欲が出てきたそうです。ご飯がおいしく食べられることは幸せですね。

 

会陰ヘルニアの発症から経過が短い症例について

症例は、イタリアン・グレート・ハウンドの未去勢、8歳です。次の動画は、お尻の膨らみを確認してから1週間経過した状態です。この段階では、膨らみは確認できますが、この部分は柔らかく便は溜まっていません。排便はし難いものの、食欲もあります。

手術は去勢手術後、会陰ヘルニアの手術を行いました。経過時間が短い段階で来院されたので、会陰部の筋肉が解りやすく手術を終えることが出来ました。また、直腸脱を起こすこともありませんでした。次の動画が手術翌日の状態です。

次の動画が抜糸時の状態です。食欲もあり、排便もスムーズに出るようになったと話されていました。

 

発症から経過が長くても排便の管理がされていた症例について

次の症例は8歳の去勢済のダックスフンドです。この症例は、発症から半年が経過していましたが、その間内服薬にて会陰ヘルニア部に便が溜まらない様に管理されていました。そのため、次の動画でも他の症例同様に会陰ヘルニア領域が膨らんではいるものの、柔らかく便は溜まっていません。

手術部位を切開してみると発症後の経過が長いから手術がし難いなどはありませんでした。しっかり内科管理されていたためです。強いて言えば、手術後に少しだけ直腸脱を認めましたが、ほとんど問題ありませんでした。元気もあることから翌日退院になりました。

犬の子宮捻転の手術

子宮捻転を初めて診察しました。手術前は、子宮蓄膿症と同じような検査結果を示します。エコー検査やレントゲン検査、血液検査などの結果は子宮蓄膿症とほぼ同じであることがわかりました。

子宮蓄膿症との違いをあげるならば、症状だと思われます。                    それは、殆ど外陰部からの排膿を示さない点と排膿というよりは血液あるいは血様分泌物を排出する点でした。下の写真は、捻転子宮を腹腔外へ出した写真ですが、子宮の根元より何重にも捻じれているのが解ります。さらに、捻じれた子宮の大部分は、多量の血液凝固塊を容れて暗赤色に腫大していました。症状として少量の血様分泌物を出していたのは、この部分から漏れ出ていたと推察されました。

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下の写真は手術直後です。この症例は、捻転子宮より腹膜炎を併発していたにもかかわらず、予測に反して術後の覚醒などはスムーズでした。この点も子宮蓄膿症との相違点かもしれません。

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手術3日目に退院しましたが、食欲と元気は徐々に回復しました。

 

犬の乳腺腫瘍切除手術

犬の乳腺は10個くらいありますが、その乳腺組織が腫瘍性増殖した腫瘤を乳腺腫瘍と呼びます。犬の乳腺腫瘍は良性もあれば悪性のこともあります。切除した組織を病理診断することで正確な診 断が得られます。    治療は、外科切除が行われます。また、乳腺腫瘍の発生率を抑えるには2~3回の発情までに避妊手術をすることが必要です。基本的には手術翌日に退院となります。自宅では通院と内服の投薬が必要になります。

次の症例はやはり高齢犬で未避妊の雌犬です。左側の乳腺全切除と右最後乳腺を切除してあります。最後乳腺の近くには、残鼠径リンパ節もありますので一緒に切除します。次の動画は抜糸時の動画です。

次の症例も13歳くらいの雌犬です。左側の第2乳腺から最後乳腺まで切除してあります。やはり、抜糸の時の動画です。抜糸後には、エリザベスカラーが外れます。

この症例は、5歳の避妊していない雌犬です。やはり、胸部・前面に親指くらいの腫瘤があるために来院されました。腫瘤の発生部位と問診などにより乳腺腫瘍を疑い、外科切除して病理診断することになりました。次の写真は、腫瘤切除に傷口を保護するためにテープを貼った状態です。M1950003

次は抜糸直前の傷口の状態と、抜糸終了後にエリザベスカラーを外して飼主さんにお返した時の様子です。

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次の写真は乳腺部にできた骨肉腫です。乳腺腫瘍なので乳腺腫や乳腺癌という診断が一般的ですが、病理診断では骨肉腫でした。このようなこともありますので病理診断は予後を見るうえでも重要です。

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犬と猫の膝蓋骨内方脱臼手術

膝蓋骨内方脱臼は、文字通り膝の膝蓋骨が関節から膝の内側へ脱臼してしまった状態です。本来、この膝蓋骨は、上下運動の動きにより膝を動かすことができますが、脱臼状態になると本来の動きは出来ないため、後肢を持上げた状態になります。

この脱臼の状態には進行状態によりグレードがありますが、脱臼が改善されない場合には手術をお勧めします。手術は、関節の溝を削り、筋肉の緊張を緩和するものが基本となります。溝を深くすることで膝蓋骨の脱臼を防ぐことになります。

次の症例は12歳のトイプードルです。右後肢を持続的に挙上しているため来院しました。この時は膝蓋骨内包脱臼で膝蓋骨を滑車溝に整復するも直ぐに脱臼してしまう状態でした。さらに、レントゲン撮影をすると、十字靭帯も断裂していることが解りました。そのため、膝蓋骨内包脱臼の手術と同時に十字靭帯断裂の手術も行った症例です。次の動画は術後凡そ3週間後の動画です。少し違和感はありそうですが、歩行しています。

では、実際の症例をみてみましょう。症例は、8歳のオスのマルチーズです。主訴は「階段など段差のあるところを登らなくなった。」とのことです。身体検査では、左後肢の十字靭帯断裂とグレード4の膝蓋骨内方脱臼です。つまり、膝蓋骨は常に滑車溝から外れている状態です。下の動画は、手術前の状態です。一見、何でもない様にみえますが、自宅では主訴のような症状があります。

手術終了後は3週間程度の入院になります。入院時にはバンテージ交換や鎮痛や感染症対策が重要となります。また、再脱臼なども起こしていないか?確認しています。手術翌日は患肢を挙上した状態ですが、徐々に負重するようになります。下の動画が手術10日頃の動画です。

次の動画が手術およそ1か月後の動画です。非常に順調に回復しています。以前よりも歩行がスムーズになって生活しているとご報告を受けました。治療が終了しました。

十字靭帯断裂整復手術

犬の十字靭帯は、大腿骨の遠位端と下腿骨の近位端をつないでいる靭帯です。この靭帯の断裂は、膝に過度の緊張や負担がかかったりした場合に突然発症するケースが殆んどです。当然、靭帯が断裂すると膝関節が緩み、不安定な状態になります。 私の経験では、犬の犬種や体格には関係ない様に思われますが、比較的小型犬での発症を目にします。

この症例はトイプードルの9歳です。とても大切に育てられていますが、ちょっとしたきっかけで左後肢をびっこするようになりました。身体検査等で確認すると十字靭帯断裂であることがわかりました。次の動画は手術までの歩行状態で左後肢が殆ど負重していない事がわかります。

次の動画は手術後凡そ10日後の状態です。バンテージはしているものの、左後肢は地面に負重していることがわかります。もう少しで退院です。

 

次の症例は十字靭帯断裂を確定して手術しましたが、入院内では全く立ち上がりませんし、動きません。ただのんびりしているだけなので、術後の肢の状態が良いのか?悪いのか?判断が付きかねた症例です。あまりにも動かないので本日、確かめてみました。動画のように悪くないようです。

次の症例も4歳の避妊済み雌のチワワです。やはり急に痛がり、跛行を示して来院されました。検査をすると十字靭帯断裂の可能性が高いため、レントゲンにて確認して確定診断をしました。この動画は術後2日目の状態です。飼主さんにしか慣れていないので、私たちの前では全く動きませんが、ご覧の通り足は着地しているので問題ない様に思えます。引き続き経過観察をしながら入院をしています。

手術5日後もすると随分と余裕が出てきます。表情と態度が穏やかですね。

次の動画は手術8日後に抜糸が終了した状態です。随分と活動性と本来の性格が出てきますね。

次の症例はペキニーズの症例です。やはり跛行が1週間以上続いために来院されました。次の動画は手術後4日目の状態です。まだ不安定ながらも患肢(右後肢)は着地しています。この症例もバンテージにより患肢の負担軽減をする効果が得られます。

次の動画が術後11日目の状態です。バンテージを外した状態で歩行に馴らしています。

次の症例は12歳の柴犬の男の子です。ロープで遊んでいたら絡まり、キャンと鳴いた後から右後肢を挙上したままになり、来院されました。見ていてもかなり痛そうで、ほとんど右後肢が着地していませんね。

次の動画が手術して4日経過した時の状態です。右後肢にはバンテージで固定されています。足は少しづつですが、着地していますね。

次の動画が手術して10日経過した時の肢の状態です。なるべく安静に過ごしていますが、かなり痛みも低下しためか?凄く引っ張る力が強く、肢も随分安定した状態であることがわかります。もう少しで退院ですね。退院時にはバンテージもエリザベスカラーも外して退院です。

次の症例もシーズーの8歳の男の子です。やはり、跛行を示すことで来院しました。下の動画では、左後肢に負重できずに歩行していることが解ります。

身体検査とレントゲン検査にて十字靭帯断裂の診断がつけられ、手術になります。手術は、不安定な膝関節を安定するように行います。次の動画は手術1週間後の歩行状態です。随分と安定して歩行していますね。手術した左後肢にはバンテージ固定しています。時間が経つにつれより安定した歩行になります。

次の症例も比較的若いキャバリアの男の子です。何した訳でもないのですが、急に「キャン、キャン」と鳴いた後から右後肢をびっこを引くようになり来院されました。身体検査等で十字靭帯断裂を疑い、レントゲン検査で確認して手術になりました。次の動画は手術3日後の状態です。痛みに敏感なのか?手術翌日はじっとしていましたが、ようやく本来の調子に戻り食欲が出るようになりました。

次の動画は抜糸の時の状態です。傷口も良好です。

次の動画は、手術13日後で退院まじかの歩行状態です。あまり左右変わりませんね。包帯が巻いてある右足が患肢です。
次の症例は雄のマルチーズです。十字靭帯が切れることで、後肢は不安定になり跛行を示すことになります。下の動画は、手術前の歩行状態で、右後肢がぎこちない歩行になっているのが解ります。こ

次の写真が手術翌日の写真です。少し痛々しいですが、痛みがなくなってくると手術前と異なりしっかりと負重します。2週間後の退院となります。

HP 前十字靭帯断裂 写真